不動産購入には多額の費用が必要ですが、住宅ローンを組むためには年収の審査もあります。
無理なく返済できる不動産購入の予算を考える際には、返済比率について注目してみるのがおすすめです。
今回は不動産購入をお考えの方に向けて、予算の立て方と計算方法、住宅ローンの返済比率についてご説明します。
不動産購入の予算の立て方は?年収でわかる予算の目安とは
一戸建てなどのマイホームを購入するには住宅ローンを利用される方がほとんどです。
どのくらいの予算までなら購入可能なのかを考えるとき、年収がポイントとなります。
一般的に年収の5倍前後が予算の目安と考えられます。
現在住宅ローンはこれまでにないほどの低金利で推移しているので、首都圏では6倍から7倍が実情のようです。
不動産購入と年収の関係とは?予算の計算方法
年収から予算の目安が立てられるとお伝えしましたが、予算を立てる際にもう一つ重要なのが自己資金である頭金です。
不動産購入までに貯めた預金やご両親からの援助など頭金としてどのくらい用意できるかも予算に関係します。
つまり不動産購入の計算方法は「頭金+ローン借り入れ可能額」となります。
頭金が多く用意できるのであれば先ほど年収から計算した予算よりも、より多くなりますね。
また一戸建てなどの不動産購入には購入価格にプラスして5%から10%の諸費用がかかります。
諸費用に関しては基本的に現金払いになるので、頭金から支払うことになります。
そのほかにも引っ越し費用や当面の生活費、教育費や車の買い替え費用など現金を残しておく必要がありますね。
頭金を多く入れれば予算自体は増えますが、現金として手元にどのくらい残しておくべきかしっかりと考えましょう。
不動産購入の予算のポイントとなる年収の返済比率とは?
住宅ローンの借入額を考えるときには、返済比率をひとつの目安とします。
返済比率とは収入に占める住宅ローンの割合で、一般的には25%以内に収めるのがおすすめです。
一戸建ての場合、修繕費の積立や固定資産税もかかりますので、これらのランニングコストもプラスして30%以内にすると良いでしょう。
たとえば年収400万円であれば、返済比率25%とすると年間100万円返済することになります。
月々に計算すると約8.3万円になります。
ここで返済比率を30%とすると返済額が10万円になり、月々の負担は増えますね。
ローン借り入れ可能額ギリギリまで借り入れてしまうと返済に困ってしまうこともありますので、余裕を持った返済額にしておくと安心ですね。