現在親子で同居していたり、今後同居を考えていたりする場合、親と子のどちらの名義で住宅ローンを組むべきか迷うこともあるでしょう。
親子で暮らすためにマイホームを購入するならば「親子リレーローン」という選択肢もあります。
そこで今回は、マイホームの購入を検討している方に向けて、親子リレーローンの仕組みやメリット、利用時の注意点について解説します。
住宅ローンの「親子リレーローン」はどういう仕組みなの?
親子リレーローンとは、主に親子などで一緒に住宅ローンを契約し、親から子へバトンタッチするように2世代にわたってリレー形式で返済するという仕組みです。
たとえば年齢や収入の面から単独でローンを組むのが難しい場合、親子で一緒に住宅ローンを組み、最初は親が返済を続け定年退職を迎えたら子が残債を返済します。
ただし、現在すでに親子で同居している、もしくは同居を予定していることの他に、借り入れ時の親の年齢や返済が終わるときの子の年齢などについて条件があります。
また、親と子のどちらともローンの審査に通らなければなりません。
住宅ローンを親子リレーにすることで期待できるメリットは?
親子リレーローンは、2世代でローンを返済すれば良いので、返済期間を長く設定して月々の返済額を抑えられるというメリットがあります。
また、親と子の年収を合算した金額で返済能力を判断されるため、単独で一般的な住宅ローンを借りるよりも借り入れ可能額が高くなるのです。
さらに、親と子とがそれぞれ所得税と住民税の住宅ローン控除を受けられるというメリットもあります。
住宅ローン控除の金額は最大で21万円ですが、親子2人がそれぞれ控除を受けられるため、実質は42万円分の控除を受けているのと同じことなのです。
1年で42万円の控除を受けたとすれば、13年間で546万円もの節税効果があります。
住宅ローンを親子リレーにするにはどのような注意点があるの?
親子リレーローンを返済中は、たとえ親が返済している期間であっても、子が新たに住宅ローンを組むことは難しくなります。
今は同じ家で暮らすつもりでも、将来何らかの事情で同居を解消することもありうるため、さまざまなケースを想定したうえで利用を検討したほうが良いでしょう。
みなし贈与とみなされたり、相続時のトラブルの火種になったりすることも、親子リレーローンの注意点として挙げられます。
マイホーム購入資金の負担割合と所有権登記の持分割合が異なっていると、贈与とみなされ贈与税の支払いが発生する恐れもあるのです。
また、子が複数いる場合は相続トラブルに発展することもあるので、事前にしっかり話し合ったり遺言書を作成したりしておきましょう。
まとめ
親子リレーローンとは、親子で借りた住宅ローンの返済を途中で親から子へ引き継ぐという仕組みです。
借り入れ可能額が上がったり返済期間が長くなるほか、住宅ローン控除を2人分受けられるというメリットがあります。
しかし、子が新たに住宅ローンを借りられなくなるなどの注意点に留意しておきましょう。
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