新築戸建ての購入計画をたてるなかで、適正な「予算」を考えることは、はずせない要素ですね。
今回は、マイホーム購入のための予算はどのぐらいなのか、自分でできる計算方法を解説します。
さらに、年収から無理のない返済額を知る目安として「返済比率」もご紹介します。
新築戸建て購入「予算」の考え方と年収による目安
新築戸建ての購入を検討していると、一般的な予算の目安として「価格は年収の5倍以内」と耳にされたことがあるかもしれません。
ほかにも、新築戸建ての購入予算を考えるときには、基本となる計算式もあります。
頭金+住宅ローンの借入可能額=新築戸建て購入価格
この式で割り出した金額が、購入できる新築戸建ての金額といえます。
購入時に支払う頭金は、多いほど返済額も減りますが、生活の資金は別に確保して考えることがポイントです。
新築戸建て購入で「年収による予算」を出す計算方法
さらに、「年収」から新築戸建てのローン予算を割り出す計算方法もあります。
手順は、まず手取りの世帯年収の3割を求めます。
この金額が、返済や毎月のランニングコストを支払う「住宅費」といえます。
次に、3割の金額を12で割ると、毎月の住宅費となりますが、さらに諸費用を引いて返済にかけられる金額を算出しておきます。
たとえば、年収500万円の世帯なら、12万5,000円が毎月の住宅費の上限で、諸費用を2万円と設定して引くと「10万5,000円」です。
ここから、頭金や金利、返済期間を想定しながら、新築戸建ての購入予算を試算します。
たとえば、金利が1.26%で返済期間を30年とした場合、100万円の融資であれば月々3,337円が返済額です。
「10万5,000円」の住宅費で返済する場合は、「(10万5,000円÷3,337円)×100」という計算方法で、新築戸建ての購入で借りるローンの金額は約3,146万円とわかります。
年収から無理のない新築戸建て購入の借入額を確認する「返済比率」
新築戸建ての購入では、年収に応じた適正な借入額かを把握することもポイントです。
そこで、住宅ローンの「返済比率」が役立ちます。
年収における年間返済額の割合のことで、30%から35%が、一般的な基準とされています。
「年間の返済額」を「年収」で割ると、返済比率が割り出せます。
たとえば、年収500万円のとき年間返済額が175万円であれば返済比率は「35%」で、一般的な目安を範囲内と確認できます。